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インプラント周囲炎とは

インプラント周囲炎とは、その名の通り、インプラントの周囲組織で炎症が起こる疾患のことで、歯周病と同じ細菌感染症の一種。インプラントは、深い部分では骨が周囲に存在し、浅い部分では歯肉に接していて、インプラントの周囲が適切に清掃されていないと、インプラントの表面で歯周病菌が増殖しはじめます。この細菌は、サイトカインという毒素を出して炎症反応を起こし、歯槽骨を破壊してしまいます。

インプラント周囲炎の症状

周囲の歯肉の腫れや出血

インプラントの周囲に炎症が起こると、歯肉が赤みを帯びて腫れが見られるようになります。また、歯磨きをしたり、腫れた部分を指で押したりすると、歯肉から出血することもあります。

周囲のポケットの形成

ポケットとは、インプラントの周囲で、歯肉から歯槽骨までの距離が健康な状態よりも深くなっていることをいいます。歯肉の腫れが進むと、インプラントの上部構造やアバットメントと、歯肉の境目に隙間ができ始め、その中に食べかすや細菌などが繁殖して溜まり、そんな不衛生な状態が続くと炎症が深部へと広がって歯槽骨を破壊されてしまいます。

周囲の歯肉が退縮

インプラント周囲の歯肉や歯槽骨の破壊が始まると、歯肉が下がる、歯肉退縮が起こります。そしてインプラントの上部構造である歯の部分が露出してしまい、歯の部分が長く見えるようになったり、従来は歯茎の下に隠れているインプラントとの接合部や、見えないはずのインプラント自体が露出してしまう場合もあります。

ぐらつき

インプラントの周囲の歯槽骨の破壊が進むことによってインプラントが骨に固定されない状態になりますので、放っておくと徐々にぐらぐらが強くなり、抜け落ちてしまうこともあります。

インプラント周囲炎になる原因

インプラントは自然歯に比べて歯周病になりやすいとされていますが、その原因は下記の三つです。

歯根膜がないため、細菌感染しやすい

天然歯には、顎骨と歯の根の間に歯根膜がありますが、インプラントにはそれがないため、血液供給が少なくなって細菌への抵抗力が弱くなり、歯周病になりやすくなってしまいます。

定期メンテナンスや日々のお手入れ不足

「歯の汚れ=細菌の塊」ですので、お手入れができていないと、細菌感染を引き起こして歯周病になってしまいます。これは天然歯でも同じです。

歯周病を治していない状態でインプラント治療を受けた

インプラント部位または隣の歯が歯周病の状態で治療を進めてしまうと、インプラント周囲炎になる確率が非常に高くなります。インプラント周囲炎は歯周病と同じ細菌感染症の一種ですので、進行すると、インプラントがぐらぐら揺れたり、外れたりする原因にもなります。

インプラント周囲炎の予防

インプラント周囲炎を予防する代表的な方法は、「毎日の歯磨きを徹底・歯医者の定期メンテナンス・禁煙・歯ぎしりが強い場合はナイトガード」の4つです。予防の中でも大切なのは、やはり毎日の歯磨きを徹底することですが、定期的なメンテナンスや、禁煙することも非常に重要です。

インプラント周囲炎の治療について

非外科的治療法

非外科的治療法とは、歯周病の基本的な治療のこと。歯垢を取り除き、口内環境を清潔に保つための指導や抗菌療法、殺菌(消毒)薬による洗浄、チタン製のスケーラーやブラシを使ってインプラント体の表面を滑らかにする、レーザー照射などを行います。

治療を進めるうえでは、細菌検査も重要な項目。必要に応じてかみ合わせの調整や食いしばりの対応も実施しています。

喫煙者や全身疾患のある方への対応も考えながら、再度検査を行い、場合によって外科的治療を選ぶこともあるようです。

外科的治療法

外科的治療法には、切除療法や歯肉弁根尖側移動術、インプラントプラスティ、角化粘膜欠如に対する歯周形成手術、再生療法(垂直性骨欠損)などがあります。

切除療法は、歯茎を切り開き、薬剤で汚染されたインプラント体の表面をきれいにし、器具や機器を使って磨く治療法です。

垂直性骨欠損は、歯の周辺の骨が垂直にへこんでいる状態。GTR法で歯周ポケットが再生できるように導きます。

再生療法では、骨が欠けている部位に埋め込んで骨形成を促す「骨補填材」と、痩せた顎の骨を厚くする、高さを出す「メンブレン」の併用や、歯周組織の再生治療に用いられる誘導材料「エムドゲインゲル」を使用した治療が行われているケースもあるようです。

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