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一般的には10年以上持つといわれているインプラント。インプラントにダメージを与える原因などを解説しています。
一般的には10年以上持つといわれています。このインプラントの寿命について、日本口腔インプラント学会が、個人歯科医院の2施設にて行った271症例・792本のIMZインプラントの臨床応用を分析・調査しました。
調査方法はインプラント適用患者の分析・累積残存率・上下顎の累積残存率の比較・インプラント体サイズ別累積残存率を挙げて検討しています。
結果、両施設での累積残存率は5年で96.3%、10年で92.6%、13年で89.9%であったことが報告されました。
人工歯は虫歯にならないと思われがちですが、毎日の歯磨きを怠るとインプラント周囲炎の原因にもなりかねません。適切な治療を受けていても、歯磨きを適当にしていたり、乱れた食生活を続けていたりすると、トラブルが起こりやすくなってしまいます。
喫煙回数が多い人は、インプラントと骨がしっかり結合する確率が下がり、手術が成功しにくいといわれています。もし無事に手術が成功したとしても、喫煙により歯肉の血流が悪化しているため歯周病の感染を起こしやすく、インプラントの寿命が短くなりやすいでしょう。
インプラントは人工的に作られた歯ですので、衝撃に弱いです。歯ぎしりや食いしばりによって直接負荷がかかってしまい、部品が破損したり、インプラント歯周炎を引き起こしたりするリスクが高まりますので、注意が必要です。
インプラントのメンテナンスが不十分だと、歯周病の一種であるインプラント歯周炎になってしまいますので、定期メンテナンスは忘れずに行い、予防することが大切です。
信頼できるインプラントメーカーのインプラントは、形状が優れていてインプラント周囲炎になりにくいことや、強度が高いので歯ぎしりや食いしばりの影響を受けにくいなど、多くのメリットがあります。
インプラントの平均寿命が長い歯医者では、感染予防対策に力を入れています。コストより衛生面を重視し、治療器具の滅菌を徹底しているのはもちろん、使い捨て製品の利用するなど、設備の整ったクリニックを選ぶといいでしょう。
インプラントの寿命は、歯科医師が適切な位置にインブランを埋入できているかによっても左右されます。数ミリ単位の誤差でも悪影響が出るケースもありますので、歯医者選びの際は、インプラント担当医師の経歴や、実績を調べておくと安心です。