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ここでは、治療が難しいと言われている前歯のインプラントについて、その理由や対策方法などを紹介しています。
インプラントを固定するには、埋入する部分の骨にしっかりとした厚みがあるかが重要です。骨の厚みと幅が不十分な状態でインプラントを埋め込むと、インプラント体の先端が歯茎や上顎洞といった頬の裏側に突き抜けてしまう可能性があります。
特に、前歯の根元にある顎の骨は他の部分よりも薄いため、奥歯にインプラントを埋め込むよりも治療が難しくなるのです。なお、カウンセリングや診察時に骨が薄いと判断された場合、インプラントを埋入する前に骨再生治療を行う必要があります。
前歯を支える顎の骨は薄く、歯茎も下がりやすいなどの特徴があります。そのため、施術によってインプラントの一部であるアバットメントが歯茎から透けて見える可能性があるでしょう。アバットメントはインプラント体と人工歯冠の間にある金属パーツで、これが透けて見えると見た目が悪くなってしまいます。
また、インプラントが天然歯の色や形と馴染んでいないと、仕上がりに違和感が生じるかもしれません。前歯のインプラントに失敗しないためには、腕の良いドクターに治療してもらうのがおすすめです。
インプラントの治療費は30~40万円程度で、自由診療のため自分で全額支払う必要があります。しかも、骨再生療法などの追加治療が行う場合はその分の治療費が発生するので、「思ったよりもお金がかかってしまった…」と後悔する人もいるかもしれません。
ただし、治療費が高くなるのは、追加治療が必要になった場合のみ。一般的なインプラント治療で済むのであれば、奥歯のインプラントとほぼ同じ金額で治療を受けられます。
参照元:高田歯科クリニック公式HP
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoi/14/4/14_598/_pdf/-char/ja)
インプラント治療において骨量が少ない場合に行われる「骨造成」は、歯周病や合わない入れ歯の使用などが原因でやせてしまった歯槽骨の量や幅を増やす治療です。使用する材料は自家骨、他家骨、異種骨、代用骨の4種類。中でも、患者さん自身の骨を採取・移植する自家骨は、最も採用されやすい材料です。
治療の流れとしては、まず骨をつくりたい部分に骨補填材を置きます。ここにメンブレンという膜状の材料をかぶせることで、骨補填材が新しい骨を生成。新生骨は4~5か月程度で硬い骨となり、十分な量と幅が確認できたのちにインプラント治療へと移行します。
前歯のインプラント治療は他の箇所のインプラント治療よりも難易度が高く、治療中や治療後のトラブルを防ぐためには正確な診断を行ったうえで治療計画を立てるのが重要です。診断はCTスキャンを使用しますが、骨の量や治療箇所の状態などの画像診断や治療計画は医師が行います。
そのため、前歯のインプラント治療を任せるなら、高い技術と豊富な知識を有したインプラント専門医を選びましょう。経験豊富な医師であれば、患者さんごとに適切なインプラントの提案もしてもらえます。
インプラント治療前後に歯周病などの口腔内トラブルが発生すると、場合によっては一旦インプラント治療をやめなければならない事態に陥ります。もちろん、その分治療にかかる期間が長くなってしまうので、計画通りに治療を進めるためにも毎日の口腔ケアは念入りに行いましょう。特に、毎日歯磨きだけで済ませている人は、デンタルフロスや歯間ブラシも使うと良いです。
また、治療中の喫煙はインプラントの定着を阻害する原因に。治療期間が長引く可能性があるので、禁煙が推奨されています。
インプラントを長期的に健康な状態で維持するには、定期的な歯科検診やクリーニングが欠かせません。メンテナンスを受けると術後の過ごし方やケア方法などのアドバイスをもらえるため、それらを意識した生活を送ると良いでしょう。
また、術後に痛みや腫れなどの異常が発生した場合の対処方法も聞いておけば、万が一の際にも正しい行動をとれます。
前歯のインプラント治療は難易度が高いため医師の技術が要求されますが、決して治療ができないというわけではありません。また、前歯は他の箇所よりも骨量が少なく薄いので、診断によっては骨造成を行う必要があります。自由診療のため比較的に費用負担の大きいインプラント治療ですが、骨造成をするとさらに費用がかさむため注意が必要です。
なお、前歯のインプラント治療ができないクリニックもあるため、事前確認を忘れないようにしてください。
歯科医であれば誰でもインプラント治療が行うことができますが、前述したように虫歯治療と違ってインプラントは、大切な神経や血管が通る骨を削って、そこへインプラントを埋入していくため、専門的な知識や技術のある医師に診てもらいたいものです。ここではインプラントの主要学会で日々研鑽し知識を身につけ、技術やスキルがあるとして認定された指導医をご紹介します。
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※インプラント専門医について
・当サイトでは、インプラントの主要学会(ICOI(国際口腔インプラント学会)・ISOI/DGZI(国際口腔インプラント学会)・日本口腔インプラント学会・日本顎顔面インプラント学会・国際審美学会OAM先進インプラント)の各公式サイトで「指導医資格を持ったドクターが在籍」と紹介のクリニックの医師を専門医として紹介。(2023年7月19日調査時点)