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歯を失った場合の選択肢として、インプラント治療・ブリッジ・入れ歯の3つがあります。ここでは、インプラント・ブリッジ・入れ歯のそれぞれのメリット・デメリットなどについて解説しています。
平成23年3月25日に博士(歯科)の学位を授与した山崎聖也氏の論文要旨等報告書(インプラント義歯ならびに可撤性部分床義歯を装着した多数歯欠損患者の残存歯の予後に関する10年間の後ろ向きコホート研究)の内容を一部ご紹介いたします(※1)。
上記研究を行った結果、インプラント義歯群における残存歯の10年累積生存率は40.0%なのに対し、可撤性部分床義歯群における残存歯の10年累積生存率は24.4%という結果で有意差が認められました。一方隣在歯・対合歯では、両群に有意差は認められませんでした。
インプラントのメリットは、健康な歯を削る必要がなく、入れ歯よりも咀嚼能力に優れている点や、見た目の良い人工歯を装着できるなどが挙げられます。
インプラント治療は、一部の症例を覗いて保険適用ができませんので、保険治療のブリッジ・入れ歯に比べると、費用が高額です。また、インプラントは顎の骨にインプラントを埋入する手術が必要。麻酔によって痛みはほぼ感じない程度で治療できますが、ブリッジや入れ歯に比べると、体への負担は大きくなります。そのため、重度の全身疾患がある場合は、インプラント治療ができないケースもあります。
ブリッジは、比較的手軽な治療で済みますし、今までの自分の歯と大きく変わらないため、それまでの状態に近い生活が送れるという点がメリットでしょう。また、固定式の歯が入りますので、異物感などもほとんどなく、自分の歯と同じような感覚で噛むことができます。
支えとなる歯を削る必要があり、その歯には失った歯の分負担がかかります。歯磨きの際は、人工歯と歯茎の隙間に歯ブラシが届きにくく、汚れが溜まりやすくなってしまうため、不衛生になりやすいのもデメリットの一つ。さらに、人工の歯根を作るインプラントとは違い、咀嚼の刺激が顎の骨に伝わりませんので、骨がやせてしまうことあります。
入れ歯はインプラントと異なり、手術は必要ありません。自分で取り外しができますので、丸ごと洗浄でき、お手入れがしやすいのも特徴です。さらに、欠損が大きいケースでも対応でき、持病や骨の状態などの影響も受けませんし、使用できる素材などに限りはありますが保険適用となりますので、費用を抑えて治療を受けることができます。
大きく口を開けた時や会話中などに入れ歯が外れてしまったり、味覚や発音への影響、違和感などのデメリットが挙げられます。また、入れ歯が擦れて痛みが生じる場合があり、噛むと痛いというケースも発生するかもしれません。
インプラントで支える固定式の補綴装置(ブリッジ)は、これまでの全部床義歯よりも患者の総合的満足度は高いとされています。また発音、審美性、咀嚼機能、食事が快適にできるという面でもインプラントで支えるブリッジの方が優れています。
下顎に2本のインプラントで支える総入れ歯にした患者は、従来の総入れ歯と比較しても義歯が安定しており、快適で会話や噛むことに満足しています。
歯科医であれば誰でもインプラント治療が行うことができますが、前述したように虫歯治療と違ってインプラントは、大切な神経や血管が通る骨を削って、そこへインプラントを埋入していくため、専門的な知識や技術のある医師に診てもらいたいものです。ここではインプラントの主要学会で日々研鑽し知識を身につけ、技術やスキルがあるとして認定された指導医をご紹介します。
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※インプラント専門医について
・当サイトでは、インプラントの主要学会(ICOI(国際口腔インプラント学会)・ISOI/DGZI(国際口腔インプラント学会)・日本口腔インプラント学会・日本顎顔面インプラント学会・国際審美学会OAM先進インプラント)の各公式サイトで「指導医資格を持ったドクターが在籍」と紹介のクリニックの医師を専門医として紹介。(2023年7月19日調査時点)