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インプラントの種類

インプラントの被せ物(上部構造)とは?

インプラントの被せ物(上部構造)とはいわゆる人工歯のことをいい、インプラントの部品の一部です。この上部構造は数々のデザインがありますが、今までは見た目の問題もあり金属やセラミックス、レジンの組み合わせなどで使用されていました。しかし1990年代に歯科領域に応用されだして以降、ジルコニアという素材も注目を浴びています。

このジルコニアですが、機械的強度と審美的要求の双方に対応できる素材として注目されており、今までの素材では課題となっていた破折などといった強度の問題にも対応できるとして人気があります。現在では力のかかるところはジルコニアで覆うようにするなど、素材の特徴を活かした上部構造が使われています。

被せ物の素材は5種類

インプラントの被せ物は大きく5種類に分類することができます。それぞれどのような特徴があるのか把握しておくと良いでしょう。

金属

歯科治療において一般的に使われる、いわゆる「銀歯」の外見となります。割れるリスクが少ないため長期間の利用に適している点や、費用を抑えることができる点がメリットです。

一方で、見た目が「銀歯」なので、見た目を重視する人には向いていませんし、金属アレルギーのリスクもあります。

セラミック

セラミックは金属ではありませんので、金属アレルギーのリスクがない点、さらに天然の歯に近い外見なので見た目を気にする人にも適しています。耐久性も申し分ないものの、割れやすい点には注意が必要です。

ハイブリッドセラミック

プラスチックとセラミックを混ぜた素材です。見た目もより天然の歯に近付き、さらには費用の軽減やメンテナンスも口腔内で可能になるなどメリットは多いのですが、プラスチック成分が時間と共に変色する点は注意が必要です。

ジルコニア

綺麗な歯、そして歯茎に馴染む点など審美的に優れているのがこちらです。さらに金属ではありませんので金属アレルギーの患者でも問題ない点や、柔軟性がある材質なので、他の歯や歯茎への負担も、他の被せ物よりも軽減されます。ただし、他の材質と比べて費用が高い傾向があります。

形状

ブレードタイプ

横長の板状の部分と義歯をかぶせる部分が一体化したインプラントです。板状の部分を骨の中に埋入し、結合した後に義歯をかぶせます。

板が薄いため、骨の薄い部分にも埋入が可能ですが、破損や骨吸収が起こりやすいことがデメリット。かつては多くの歯科医院で使われていましたが、現在ではあまり使用されていません。

バスケットタイプ

外側はネジのような形状で、内側が空洞になっているインプラントです。側面には複数の穴があり、この穴から空洞の中へ骨が入り込んでインプラントが固定されます。

高い結合力を持つことが特徴ですが、穴から空洞へと骨を誘導するためには高度な技術力が必要。空洞に骨が入り込まなかった場合には、強度が弱くなってインプラントが折れてしまう恐れがあります。

シリンダータイプ

シンプルな円筒状のインプラントです。対象部位に当て、ハンマーで槌打しながらアゴの骨の中へと埋入していきます。

表面がネジ状となっていない分、骨との接着面積は小さくなるため、初期固定はやや弱め。2回法(インプラントを埋入してから歯茎を閉じ、インプラントが結合した数ヶ月後に歯茎を開いて義歯を装着する治療)に向いたタイプと言われています。

スクリュータイプ

ネジのような形状をしたインプラントです。実際のネジと同様、回転させながら少しずつアゴの骨に埋め込んでいきます。

骨と接する表面積が大きいため、その分、骨との接着部分も増えて結合が強固になることが特徴。シリンダータイプと並び、現在、多くの歯科医院で採用され主流の一つとされています。

メーカー

ストローマン

スイスのメーカー。インプラントメーカーの中でも知名度が高く、世界的なシェアを誇ります。他のインプラントメーカーの製品に比べ、治療期間の短い製品を取り扱っていることが特徴。日本人の小さなアゴにマッチするインプラントも得意としています。

ノーベルバイオケア

スウェーデンのメーカー。1978年に創業され、現在はスイスのチューリッヒに本社を置いています。歴史の長いインプラントメーカーでありながら、製品の品質向上に余念がなく、継続的に研究開発に取り組んでいます。

デンツプライシロナ(アストラテック)

アストラテックはスウェーデンのインプラントメーカーで、テンツプライシロナは東京に本社を置く歯科用医薬品の輸入販売会社。初期固定と接合部の高い強度が特徴の「オッセオスピードEV」(2017年発売)があります。

オステム

韓国のメーカー。2022年現在、日本やヨーロッパを含め世界各国にシェアを拡大しています。豊富なサイズや長さなど、商品展開が幅広いことが特徴です。

ジンマーバイオメット

アメリカのメーカー。インプラント体に特殊な加工を施し、骨とインプラントとの結合力を高める製品を開発。骨が少なくても治療適応となる幅を広げました。アメリカでは高いシェアを誇り、人工関節分野では世界で支持されているメーカーです。

京セラ(POIインプラント)

セラミック製品をはじめ、数々の事業展開で知られる日本の大手メーカー。日本製インプラントにおいても高いシェアを持ち、その精巧な作りと高い品質は歯科医療現場から高い評価を集めています。日本人の小さめの骨格に適したインプラント開発が得意。

バイオホライズン

アメリカのメーカー。骨とインプラントの結合力を高める「レーザーロック」という独自技術が特徴。骨の高さが低い患者にも適応できるショートインプラントなど、多彩な製品を展開しているインプラントメーカーです。

松風バイオフィックス

日本のメーカー。1922年から人工歯の研究開発を行っている歴史のある企業で、インプラントシステムは2015年から着手。安定的な初期固定や強固な結合性など、日本メーカーらしい基本品質の高いインプラントをリリースしています。

トーメンメディカル(SPIインプラント)

スイスのメーカー。展開している主なインプラントシステムは、幅広い症例に対応可能な「エレメント」と抜歯即埋入も可能な「コンタクト」の2種類。シンプルながらも革新的なインプラントの開発を目指しているメーカーです。

エンドポア

カナダのメーカー。知名度があまり高くない理由は、すでにインプラントの製造をストップしているから。かつては日本の一部クリニックでも採用されていたインプラントシステムですが、長期的なメンテナンス等を考慮した場合、在庫の有無を確認する必要があります。

AQBインプラント

日本のメーカー。術式がシンプルなインプラントシステムなので、オペ時間短縮から患者の負担が軽減。インプラント体にHAコーティングを施すなど、骨とインプラントとの結合性を高めた製品開発も特徴的です。

ブレーンベース(マイティスアロー)

日本のメーカー。日本人をはじめ、アジア人に共通する小さめのアゴに合わせたインプラントの開発が特徴。インプラントの表面に凹凸を施す(ABS処理)など、骨の再構築を促進させる工夫がなされています。

カムログ

ドイツのメーカー。インプラントとアバットメントの連結が強固で、義歯にガタつきが起こりにくいことが特徴。アバットメントのラインナップも豊富なため、さまざまなタイプの義歯の中からセレクトすることができます。

プラトン

日本のメーカー。日本の歯科医師や日本企業、日本の大学などがチームとなり、日本人向けのインプラントシステムを開発。スクリュー式やマグネット式、セメント固定式など、症例に合わせたさまざまなインプラントを用意しています。

スウェーデン&マルティナ

イタリアのメーカー。表面がフラットな円筒状のインプラントなので、埋入が比較的容易で、かつ多様な症例に対応が可能です。インプラントと骨との密閉性も高いため、細菌が侵入しにくくインプラント周囲炎のリスク低下も期待できます。

バイコン

アメリカのメーカー。インプラント体の長さが短く、骨の量や厚みが少ない患者でも適応する可能性がある点がバイコン製のインプラントの特徴。アバットメントは独自設計のスクリューレスタイプなので、ネジの緩みや破損リスクを抑えます。

ケンテック

日本のメーカー。幅広い症例に対応できる「SB-Type」、長期的な安定性を重視した「F-Type」、高い咬合圧にも強い「SS-Type」など、症例や患者の希望に応じたさまざまな製品を用意しています。

メガジェン

韓国のメーカー。一般的なインプラントでは複数回の施術が必要となりますが、メガジェンのインプラントは一度の施術で当日中に完結することが特徴です。インプラントと骨が早期に強固に結合するよう作用するSLA表面を採用。

Zシステム

スイスのメーカー。一般的なチタンを素材とせず、人工ダイヤモンドとして知られるジルコニアを素材に採用。チタンに金属アレルギー反応を起こす方や審美性の高いインプラントを希望する方などから、広く注目を集めているインプラントメーカーです。

GCインプラント

日本のメーカー。日本人の口腔、特徴に合わせた日本人向けのインプラントを開発しているメーカーです。欠損した歯の本数や歯槽の状態に応じ、3タイプのインプラントから選ぶことができます。

デンティウム

韓国のメーカー。自社内に研究拠点を置きつつ、世界中の大学や研究機関との共同で積極的にインプラントの研究を推進。ストローマン社が開発したSLA表面を採用するなど、他社技術を応用した製品開発も行っています。

被せ物の寿命は?

被せ物の寿命はおよそ10年とされていますが、ライフスタイルによって変わります。例えば歯ぎしりの癖がある方や、スポーツを行っていて歯に力を入れることがある等、歯に負担をかけてしまう場合には10年に満たない期間で寿命となってしまいます。

インプラントを長持ちさせるためにも、定期的にクリニックで健診を受けて、インプラントの状態を把握しておくことが重要です。