公開日: |更新日:
こちらでは、骨造成なしで人工歯を埋め込むことができる治療方法 ショートインプラント について解説しています。多くのメリットをもつ治療方法ですが、デメリットや注意点もあるので、しっかりと把握しておくことが大切です。
インプラントの部品のなかで、骨に埋め込む人工歯根、つまりインプラント体が一般的なインプラントよりも短いものを使用する治療方法のことを、ショートインプラントといいます。
一般的なインプラントの場合、人工歯根の長さは8mm ~ 13mmです。一方、ショートインプラントの場合は、4mm ~ 6mmです。8mm以下のものがショートインプラントの定義となっていますが、実際の治療においては、たいてい6mm以下の人工歯根が使用されています。
参照元:Meical DOC(https://medicaldoc.jp/d/column-d/202302p3242/)
人工歯根と骨が結合することによってインプラントが維持される構造になっている点を考えると、人工歯根の長さが短いと予後に影響が出るように感じられる方もいるのではないでしょうか。
けれども、ショートインプラントでは、人工歯根の直径を大きくすることによって骨との密着面積を広くしているので、予後への影響は無いと考えられています。治療の成功率についても、一般的なインプラントよりも劣るということはありません。
従来のインプラント治療におけるリスクに対応するために考案された治療方法ですから、さまざまなメリットがあります。ただし、把握しておくべきデメリットもありますので、ここでは両方をみていきます。
もっとも注目すべきメリットとしてあげられるのが、ショートインプラントでは骨造成のための手術が不要であるという点です。
骨造成をおこなう際の懸念点である細菌感染や神経損傷といった症状のリスクを抑えられるのは、患者さんにとって検討するポイントとなるでしょう。また、骨の移植をせずに済むことは、患者さんの精神面における負担軽減にもつながります。そして、手術の回数が少なくなるわけですから、インプラント治療全体に必要な費用を抑えることも可能になります。
患者さんの骨の量があまりにも少ない場合には、ショートインプラントでも治療できない可能性があります。
また、骨の状態次第では、自然な見た目に仕上げるのが難しい場合もあります。というのは、骨を増やさずにおこなう手術であるため、歯ぐきのラインをきれいに整えたり、あるいは被せ物の形をちょうどよい具合に整えたりする際の難易度が、どうしても上がってしまうのです。
下あごなどの骨の量が足りない人にとって、ショートインプラントが治療の選択肢のひとつになることを紹介してきました。ただ、実際には次のような人にもショートインプラントが適している場合があります。
ショートインプラントを選択肢のひとつとして検討している場合に、あらかじめ把握しておきたい注意点があります。
ひとつめは、どのインプラントメーカーでもショートインプラントを取り扱っているわけではない、という点です。現在受診しているクリニックが、ショートインプラント対応のメーカーの商品を採用しているかどうか、あらかじめ確かめておく必要があります。
もうひとつの注意点は、ショートインプラントに不向きな人もいる、ということです。自分の身体やコンディションに適した治療方法であるかどうかについても、歯科医師に相談しておくことが重要です。
歯科医であれば誰でもインプラント治療が行うことができますが、前述したように虫歯治療と違ってインプラントは、大切な神経や血管が通る骨を削って、そこへインプラントを埋入していくため、専門的な知識や技術のある医師に診てもらいたいものです。ここではインプラントの主要学会で日々研鑽し知識を身につけ、技術やスキルがあるとして認定された指導医をご紹介します。
骨の量が足りず
治療できるか不安なら
TEL: 044-201-4880
一緒に口腔内の疾患も
診てもらいたいなら
TEL: 044-222-6440
合わない総入れ歯に
お悩みなら
TEL: 044-877-3231
※インプラント専門医について
・当サイトでは、インプラントの主要学会(ICOI(国際口腔インプラント学会)・ISOI/DGZI(国際口腔インプラント学会)・日本口腔インプラント学会・日本顎顔面インプラント学会・国際審美学会OAM先進インプラント)の各公式サイトで「指導医資格を持ったドクターが在籍」と紹介のクリニックの医師を専門医として紹介。(2023年7月19日調査時点)