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インプラント治療を行うにあたっては、一定期間「仮歯」で過ごす必要があります。この仮歯は治療の状態によっても異なりますが、2か月から半年程度の間利用することがあります。ここではそのタイミングや必要な期間などを解説します。
インプラント治療において仮歯が必要となるタイミングは大きく2つあり、これは症状によって変わります。一つは即時荷重法と呼ばれる治療法のパターンと、もう一つは通常のパターンであり、それぞれで仮歯を入れるタイミングが異なります。
即時荷重法とは、「手術したその日から噛める」と言われる治療法です。インプラント治療はチタン製の人工歯根、いわゆるインプラント体を歯茎下にある顎の骨に埋入し、しっかり結合させたうえで上部構造の人工歯を作っていきます。この結合をしっかりとするためには通常3か月から6か月程度かかり、この期間は荷重をかけずに安静にする必要あると言われていました。しかしコンピュータによる綿密なシミュレーションが可能になったことで、より正確な治療計画と手術のマニュアル化が実現したことで、術後たった1日で仮歯が入り、その日から噛むことが可能になる治療法が開発されました。骨量や健康状態が十分でないとできない治療法ですが、これが即時荷重法と呼ばれる治療法です。
前述の通り、一般的にインプラント治療はインプラント体が顎の骨にしっかりと結合するまでは安静にする必要があります。通常の期間は3か月から6か月程度かかると説明しましたが、骨量が十分にあるケースであれば植立後2か月で仮歯を埋入し、4か月後には最終補綴物を装着したという事例も存在します。通常のインプラント治療は半年から1年間という期間が必要になる治療法ですから、この症例はかなり期間が短いものとなっています。1次手術でインプラントを埋入し、しっかりと結合が確認された後に仮歯を入れるという流れですが、ここで紹介した2か月程度という短い期間では難しくとも一般的には半年程度で植立できるといわれています。
インプラント治療は個人の健康状態や顎の骨の量などによって治療法・治療期間が大きく変わります。そのため、信頼できるクリニック・医師としっかり相談を重ね、納得する内容の治療を進めていくようにしましょう。
歯科医であれば誰でもインプラント治療が行うことができますが、前述したように虫歯治療と違ってインプラントは、大切な神経や血管が通る骨を削って、そこへインプラントを埋入していくため、専門的な知識や技術のある医師に診てもらいたいものです。ここではインプラントの主要学会で日々研鑽し知識を身につけ、技術やスキルがあるとして認定された指導医をご紹介します。
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