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「そもそもデンタルインプラントとは何か?」という疑問にお答えします。歯を失った際の治療法をまとめ、インプラントの治療リスクや流れをまとめました。
世界で1965年からインプラント治療が始まり、日本では1983年から導入された治療法です。主に「歯がない」ときに選択するため、事故で歯を失った場合や抜歯した方が検討する場合が多いです。
健康な歯とほぼ変わらない見た目やパフォーマンスを維持でき、適切なメンテナンスを行うと10~15年ほどインプラントは持ちます。インプラントを歯ぐきに埋め込むため手術が必要で、顎の骨と結合するまで4~6か月ほど待機期間が必要です。
インプラントやブリッジ、入れ歯のメリットやデメリットをまとめました。歯を失った際の治療法は、主治医とよく相談して決めると良いでしょう。
インプラント手術が必要で、麻酔が切れた後は腫れや痛みが伴います。自由診療なので価格が高いですが、適切なメンテナンスを続ければ15年ほど持ちます。顎の骨量不足や薄い方は、骨造成などの事前準備が必要な場合もあります。
インプラント本体と顎の骨が結合するのを待つため、治療期間が平均6か月と仮歯の装着まで時間がかかります。未成年や妊娠中、全身疾患がある方は、インプラント治療が難しいかもしれません。
外科手術を行わないため、全身疾患でインプラント治療が難しい方にも適用できます。最短で1週間ほどの治療のため、早く人工歯を装着したい方に適しています。ブリッジの周辺に歯垢が溜まりやすく、ブラッシングに注意しましょう。
健康な両脇の歯を2本を削ってブリッジの歯を支えるため、土台の歯に負担がかかってしまいます。前後でブリッジを支える歯が必要なため、奥歯から歯を失ってしまうと治療できない場合があります。
入れ歯は手術不要なので持病ありでも適応しやすく、治療期間がわりと短い治療法です。気軽に取り外せるため入れ歯のメンテナンスが手軽で、周辺の歯も磨きやすいです。
自分の歯よりは噛む力が10~20%ほど低下してしまい、食べ物が挟まって痛みを感じることもあるでしょう。人工歯は固定されていないため、嚙み合わせが不安定になりやすいデメリットがあります。
2つの違いは「歯に根が残っているか」です。歯根があれは差し歯を被せることになり、なければ差し歯を被せることはできません。歯根がない場合は、インプラント本体を顎の歯槽骨へ埋め込んでから人工歯を被せます。
ここでは一般的なインプラント治療の流れを確認してみましょう。初回検査でインプラント治療が適応できるかチェックします。
医師のカウンセリングを受け、精密検査や問診からインプラント治療の適応を確認します。検査内容はレントゲンやCT検査、噛み合わせチェックなどを行います。顎の骨量や厚みに応じた治療法を提案されるため、納得できるまで相談してみましょう。
インプラント(人工歯根)を埋め込むため、歯ぐきを切開する埋入手術を受けます。
※十分な骨量がない方は、手術前に骨造成を行う場合がります。
インプラントと顎の骨が結合したら、仮歯を装着するために歯ぐきを切開します。
※1回法ではSTEP2で行います。
手術から一定期間おいた後人工歯を装着し、治療は完了します。
嚙み合わせやブラッシング指導、インプラントの点検を行います。
どのようなリスクがあるか、インプラント治療でよくあるトラブルをご紹介します。
インプラント本体を埋め込む手術で、下顎に走る血管(下顎管)を損傷してしまうと、大量出血が起こってしまいます。最悪のケースでは麻痺が残ってしまうため、手術前のシミュレーションを適切に行う歯科医院を探しましょう。
歯科用ドリルで顎の骨に穴を開けてインプラントを埋め込みますが、誤って神経に触れてしまうと痺れや痛みが続いてしまいます。歯科用CTで正確に神経の位置を確認し、サージカルガイドを使用した手術を受けると回避しやすいです。
通常なら6か月以上かかる場合もありますが、即時荷重が可能な場合ですと1日で歯がある状態にできます。状態によって差があるため、初回カウンセリングで相談してみましょう。
インプラントは以下の通り、大きく3つの構造に分かれています。