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こちらでは、インプラントの手術が終わった後に、糸が取れるなどの状態になった場合の対処について、分かりやすく解説しています。抜糸タイミングや抜糸前後のお手入れ方法などもまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
手術が終了してから抜糸を行うまでの期間は、1週間~10日間程度である場合が多いです。そのくらいの期間を経ることで、切開した歯茎がある程度まで治癒すると見込まれているからです。ただ、術後観察などの結果によっては、1週間以内に抜糸が行われる可能性もあります。治療を担当した歯科医師と相談の上、抜糸のタイミングを決めましょう。
逆に、抜糸のタイミングが2週間後になることもあります。抜糸をいつ行うか、という点については歯科医院の考え方や歯茎の治癒具合により、異なるからです。ただ、長くても2週間後くらいには抜糸するのが一般的です。
抜糸前に、糸が緩んだり取れそうになったり、あるいは実際に取れてしまうことがあります。
緩むのは、手術後に歯ぐきの腫れが引いたことによるものだと考えられます。担当医から、緩んでも大丈夫であるという旨の説明を事前に受けているのであれば、そのままにしておいても問題ありません。
ただ、糸が取れそうになる、あるいは取れてしまった場合、あるいは痛みが生じている場合などは、念のため医師に相談して診察を受けてみるのもよいでしょう。
インプラント手術では、チタン製など人体になじみやすい素材で作られた人工歯根を埋め込みます。ただ、なじみやすいとは言っても、インプラントがあごの骨にがっちりと固定されるようにするためには、歯茎を切開して確実に取り付ける必要があります。
そして、術後にはインプラントの歯根部分を守るようにして歯茎を縫合する必要があります。縫合によって傷口を塞ぎ、細菌に感染するリスクをおさえることが可能になるのです。
抜糸前には、できるだけ糸に触らないよう意識しましょう。口の中がチクチクした感じになるので気になってしまいますが、舌や指であまり触ると、感染症にかかるリスクが高まってしまうのです。糸の種類によっては、緩んだり外れたりする原因にもなります。
歯ブラシやフロスを用いてケアする場合には、縫合部分にそれらが触れないようにしてください。ちょっとした刺激を受けただけで傷が開いてしまうことがあります。
口内環境に悪影響がおよぶリスクがあるので、できる限り飲酒や喫煙をしないようにしてください。
アルコールによって血流が促進されると、傷から出血するリスクが高まってしまいます。サウナや激しい運動も、同様の理由から控えるようにしましょう。なお、痛み止めなどを飲んでいる人は、飲酒は避けてください。タバコも要注意です。ニコチンにより毛細血管が収縮すると、傷が治りにくくなるおそれがあるのです。縫合糸も汚れやすくなります。
辛いものや硬いもの、刺激の強いもの、熱いものなどを食べることが、予期せぬトラブルを引き起こす原因になってしまう可能性も。歯茎の傷が極めて敏感な状態になっているため、上述のような食べ物によるダメージを受けやすいです。さらに、細菌が入り込む原因にもなり得ます。
インプラント体がしっかりと結合するよりも前に硬いものを噛んでしまうと、結合が妨げられてしまうおそれがあります。インプラント体を植立させた部分では、硬い物だけでなく、物を噛むこと自体を避けるようにしてください。
仮歯がある場合でも、せんべいなどをはじめとする硬い食べ物を、口いっぱいにほおばるような食べ方をしないよう注意しましょう。食べる場合には、細かく刻むことをおすすめします。
インプラント治療が2回法である場合は、歯茎の下にインプラント体が埋まった状態になっているため、汚れが溜まりやすいということはありません。対して、1回法の場合は、歯茎からアバットメントが露出した状態になっているので、どうしてもそこが汚れやすいです。
専用の歯ブラシを使って、極力やさしく丁寧にブラッシングしてください。仮歯を付けているのであれば、磨き残し対策としてデンタルフロスを使うことをおすすめします。また、うがいの際にはガラガラ音を立てるのではなく、緩く静かにうがいするようにしましょう。
歯科医であれば誰でもインプラント治療が行うことができますが、前述したように虫歯治療と違ってインプラントは、大切な神経や血管が通る骨を削って、そこへインプラントを埋入していくため、専門的な知識や技術のある医師に診てもらいたいものです。ここではインプラントの主要学会で日々研鑽し知識を身につけ、技術やスキルがあるとして認定された指導医をご紹介します。
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